人気ネット証券大手、SBI証券vs楽天証券の徹底比較!最適な選び方とは?

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はじめに

ネット証券業界の2大プレイヤー、SBI証券と楽天証券。投資家にとって有用なサービスを提供する両社ですが、その特徴は実に様々です。この記事では、両社の違いについて徹底的に解説し、投資家のみなさんがより良い選択ができるようサポートします。投資スタイルやニーズに合わせて、最適な証券会社を選ぶことが大切だからです。

商品・サービスラインナップ

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まず、SBI証券と楽天証券の商品・サービスラインナップから比較していきましょう。豊富な投資商品から選べることは、投資家にとって非常に重要なポイントです。

取扱商品の幅広さ

SBI証券は、国内株式、外国株式、投資信託、債券など、幅広い商品を取り扱っています。特に外国株式の銘柄数が多く、多様なニーズに応えられるのが魅力です。一方の楽天証券は、国内株式や投資信託に強みがあり、初心者にも分かりやすいラインナップとなっています。

SBI証券は、韓国株やロシア株、ベトナム株など、他社が手掛けづらい商品も提供しています。投資対象を広げたい上級者には、SBI証券の方が適しているでしょう。

IPO投資の実績

IPO(新規上場株式公開)投資の実績では、SBI証券が群を抜いています。長年の経験から、IPO銘柄のラインナップが充実しており、上場前の新興企業に投資できるチャンスを提供しています。

一方の楽天証券は、近年になってIPO投資の取り組みを強化しています。平等抽選方式を採用しているため、IPOチャンスを公平に得られるのがメリットです。

ポイント付与制度

両社ともポイント付与制度を提供しており、投資を行えばポイントが貯まる仕組みです。SBI証券では、投資信託の保有残高に応じてTポイントやVポイントなど6種類のポイントから選択できます。楽天証券は、楽天ポイントのみですが、楽天グループのサービスと連携しているのが特徴です。

また、クレジットカードの積立投資にも両社ともポイントが付与されます。SBI証券はカード種類が豊富で、楽天証券は上限額が高く設定されているのが魅力です。

手数料体系

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投資を行う上で、手数料は大きな負担となります。SBI証券と楽天証券はどのような手数料体系なのでしょうか。

国内株式取引手数料

両社とも国内株式の取引手数料は無料化されています。これにより、国内株式の売買コストを大幅に抑えられ、投資家にとって大きなメリットがあります。

ただし、一部の取引形態では手数料が発生する場合があります。例えば、単元未満株の取引では、SBI証券は手数料無料ですが、楽天証券の「かぶミニ®」ではスプレッド(売値と買値の差)が発生します。

外国株式取引手数料

外国株式の取引手数料は、両社とも一定の手数料がかかります。しかし、SBI証券の方が取扱い銘柄数が多いため、外国株投資を行う際は、SBI証券を検討するのがよいでしょう。

具体的な手数料水準は、取引金額や取引する外国株式の市場によって異なります。投資対象や取引頻度に合わせて、より有利な証券会社を選ぶ必要があります。

投資信託の手数料

投資信託の手数料は、ファンドごとに異なります。しかし、SBI証券と楽天証券では、同じファンドであれば手数料水準は同等となります。

投資信託では、運用に係る信託報酬や販売手数料などの費用がかかります。長期保有すればするほど、これらの費用は積み重なっていきます。そのため、低コストのインデックスファンドなどを選ぶことが賢明でしょう。

口座開設・取引環境

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投資を始める際の第一歩は、口座開設から。SBI証券と楽天証券はどちらも簡単に口座を開設できますが、その取引環境には違いがあります。

口座開設の手順

両社とも、オンラインで簡単に口座開設ができます。ただし、楽天証券はマイナンバーの提示が不要なため、より手軽に口座開設が行えます。一方、SBI証券はマイナンバーが必要ですが、本人確認書類の提出が不要となるなどの工夫があります。

口座開設時の手続きや必要書類については、証券会社のウェブサイトで確認することをおすすめします。

PCとスマートフォンの取引環境

両社ともPC版とスマートフォンアプリの両方で取引ができます。PC版の取引ツールは、高機能で情報量が多く、アクティブトレーダーに適しています。一方、スマートフォンアプリは操作性に優れ、投資の手軽さが魅力です。

楽天証券のアプリは、操作性や見やすさが特に評価されています。投資情報の閲覧も可能で、投資初心者にもおすすめです。

ニーズに合わせた口座選択

SBI証券と楽天証券は、NISAやiDeCoなどの資産形成向け口座を提供しています。取扱商品や手数料、ポイント付与など、口座の特徴を比較して最適なものを選ぶ必要があります。

例えば、つみたてNISAやiDeCoなら、SBI証券の方が対象投資信託の銘柄数が多いですが、一般NISAではさほど違いはありません。自身のニーズに合わせて検討しましょう。

運用実績・経営状況

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投資家にとって重要なのは、選ぶ証券会社の安全性と健全性です。SBI証券と楽天証券は、どのような運用実績や経営状況なのでしょうか。

口座数と取引高の推移

SBI証券は1,169万口座、楽天証券は約1,000万口座と、両社とも多くの投資家から支持されています。ただし、SBI証券の方が口座数が上回っています。

取引高でも、SBI証券が上位を占めており、2023年4〜12月の営業利益は531億円と過去最高を記録しました。一方の楽天証券は226億円と低迷しています。

経営の安定性

SBI証券は、SBIホールディングスグループの一員として経営が安定しています。純利益の大半を証券事業が占めており、事業基盤が強固です。

楽天証券は楽天グループの影響を受けやすく、グループの経営不振が証券事業にも影響する可能性があります。ただし、分別管理が適切に行われており、顧客資産への影響は限定的です。

今後の成長見通し

SBI証券は引き続き業界トップを走り続けると予想されます。一方、楽天証券は収益構造の多角化を進めており、今後の業績改善が期待されています。

投資家にとっては、証券会社の経営状況を常に注視し、リスクを適切に判断する必要があります。

まとめ

SBI証券と楽天証券は、さまざまな点で特徴が異なります。商品ラインナップ、手数料体系、口座環境、経営安定性など、投資家のニーズによって選択が分かれるでしょう。

幅広い投資対象を望むなら豊富な銘柄を扱うSBI証券が適しています。一方、国内株中心で楽天ポイントの活用を重視するなら楽天証券がおすすめです。初心者には操作性に優れたアプリが魅力的かもしれません。

適切な選択を行うには、自身の投資スタイルや目的を明確にし、両社の特徴を熟考する必要があります。ポイントは一つひとつの細かな違いを見逃さず、総合的に判断することです。投資は長期にわたるものですから、より良い証券会社を選ぶことが大切なのです。

よくある質問

SBI証券と楽天証券の取り扱い商品の違いは?

SBI証券は幅広い商品を取り扱い、特に外国株式の銘柄数が多いのが特徴です。一方、楽天証券は国内株式や投資信託に強みがあり、初心者にもわかりやすいラインナップとなっています。SBI証券はIPO投資の実績も豊富で、上場前の新興企業に投資できるチャンスを提供しています。

両社のポイント付与制度はどのように異なりますか?

SBI証券では投資信託の保有残高に応じて6種類のポイントから選択できますが、楽天証券は楽天ポイントのみです。クレジットカードの積立投資にも両社ともポイントが付与されますが、SBI証券はカード種類が豊富で、楽天証券は上限額が高く設定されているのが特徴です。

証券会社の口座開設と取引環境の違いは何ですか?

両社とも簡単に口座開設ができますが、楽天証券はマイナンバーが不要で手続きがより簡単です。取引環境はPC版とスマートフォンアプリの両方で利用可能で、PC版は高機能ですがスマートフォンアプリは操作性が良いのが楽天証券の特徴です。

両社の経営状況と今後の成長見通しはどうですか?

SBI証券は経営が安定しており、過去最高の営業利益を記録しています。一方、楽天証券は楽天グループの影響を受けやすく、収益構造の改善が課題となっています。今後の成長では、SBI証券がトップを走り続けると予想されますが、楽天証券も収益多角化により改善が期待されています。

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